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[学校内のあれこれをお伝えします!]
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 昨年に引き続き、今年も伝統構法の耐力試験を授業で行います。今年のテーマは、貫の強さを調べようというものです。京北の管理棟でちょうど制作している貫構造の耐力を比較実験で見てみたいというものです。試験体は、6つのグループで制作、実験を予定しています。

 A 薄貫5段 真壁     塗り厚7cm  設計コース リーダー:なるなる
 B 薄貫5段 貫表わし塗り 塗り厚7cm  同          くりばやし      
 C 薄貫5段 貫表わし塗り大壁 厚7cm  同          にし
 D 厚貫5段 真壁     塗り厚7.5cm 木工コース      くりぼう
 E 厚貫5段 貫表わし塗り 塗り厚7.5cm  同          らちぼう
 F 厚貫5段 貫表わし塗り大壁 厚7.5cm   同          こば


実験授業は後期からですが、土壁は試験体の制作に時間がかかるために、夏休みから作業を開始します。それぞれ、まずはフレームをつくり、貫を仕込んだ時点で耐力試験をします。土を塗る前の状態でどのくらいの強さがあるのか、見ておこうというわけです。


 jikkenA0724.JPG

 7月24日は、設計チームAのなるなるチーム。薄貫は昨年のフレームと貫をそのまま再利用します。このフレームは昨年、1/10radまで経験しているので、込み栓は折れていて交換しますが、柱はほぞの確認をして、致命傷的な破損がなければ、そのまま使います。確かに、ほぞは大分傷んでいますが、大きく破損しているわけではなかったので、そのまま使う事にします。

 このタイロッドによる固定空フレーム実験は、1/300、1/150、1/60、1/30radの正負交互繰り返し截荷試験を行い、この状態での壁倍率をも求めておきます。結果は後日、まとめて紹介しますが、このA試験体は、さすがに柔らかく、0.34倍程度でした。学生たちは、楔をあんなに固く打ち込んだのに、とがっかりでしたが、まあ、そんなものでしょう。それでも通常の3段の薄貫よりも1.5倍くらい強いです。次は木工3チームによる厚貫シリーズですから、楽しみです。(さの)




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