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[学校内のあれこれをお伝えします!]
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 恒例の日本建築学会近畿支部と共催の「親と子の建築教室・伝統の竹小舞編みと土壁塗り教室」を行いました。今年は8回目になるそうです。8組の親子さんが来てくださいました。いつものように、学会メンバーや阪大院生たち大勢のスタッフも一緒に、みんなでわいわい楽しく学ぶ教室となりました。(京都左官学院の林棟梁、京都府建築工業協同組合の木村棟梁、学会メンバー、学生スタッフのみなさん、参加されたみなさま、たいへんお疲れさまでした。みなさまのご協力に心からお礼申し上げます。)


まずはよしやまち町家校舎に全員集合、自己紹介です。大阪から2組、名古屋からも!それは遠方からどうも。2度目の参加もあれば、何と4回連続のつわものも!ほんとによく来てくださいました。  町家の見学と説明の後、さて、出陣です。

 
 
まずは竹小舞編みです。左官学院の林棟梁に教わります。柱桁土台のフレームに貫が3段、ちょっと太い縦横の割り竹がえつりです。それにまず縦竹から2分縄で編んで行きます。縦竹は上に押し上げて、下がらないようにアングル巻きという仕方で横えつり竹に編みます。最初の縄の止め方と、途中で縄を継ぐ仕方を教わり、さあ、編み方開始!貫板の上下にあるので、合計6本のえつりがあります。横を編み終わったら、今度は横竹小舞を、今度は朝顔巻きに縦えつりに巻いて行きます。縦は3本です。みんな真剣に作業。いつも午前中は静かだよね。1時間ちょっとで編み終わると、ちょうどお昼時間となりました。

お昼はまた町家に戻って、お弁当持参組や町家の近所のお惣菜屋さんの料理組、みんなで40人ほど、賑やかにいただきました。たっぷり食べて、お茶をしっかり飲まないと、熱中症になるよ。

ちょっと休憩をはさんで、さて、後半の部、いよいよ荒壁塗りです。町家の向かいは町内の地蔵盆祭りの真っ最中。賑やかに提灯を下げて、近所のお年寄りがにこにこ迎えてくださいます。来年はみんなで地蔵盆に参加しようか?

aa5da91e.jpeg

子どもはとにかく、泥が大好き。 今年もサイ(才)という大きなフォークで泥をすくって塗り方のコテ板に渡す練習をしましたが、昨年は土が柔らかすぎて、たいへんな目に。今年はちょっと固めにしたので、あまり泥が散らばらずにできたようです。コテの使い方を教わって、表側から塗って行きます。

今年は誰も手で塗る子はいません。最後までコテでこつこつ塗っていましたね。(手で塗ったっていいんだよ。)表を塗ったら、土をちょっと柔らかに練り直して、裏返し塗りをしてもらいました。通常は乾燥が早くなるよう、片面しか塗らないのですが、貫が邪魔にならない裏塗りは楽しく気持ちよく塗れます。林棟梁が大きなコテでさらさらっとなぞると、魔法のようにきれいな面になってしまいました。

出来上がった壁の前でチーム毎に記念写真です。コンクール?いやいや、どのチームもちゃんと塗れていましたよ。優劣はありません。これで立派な荒壁塗りとなっています。実際の町家の工事にも通用します。

道具を洗って、全員記念写真です。みなさんお疲れさまでした!

町家に戻り、手を洗って、お茶たいむ。感想を語ってもらっている間に、写真付き「ちびっこ親方認定証」が出来上がり、委員長から授与されました。

「あの塗った壁はこの後、どうなるの?」
「来年までそのまま乾かすんだよ。かちかちの壁があったでしょう?あんな風になるんだ。砕いて水を合わせて柔らかくしてやれば、また使えるよ。」
「そうかあ、壊されてしまうんだ。」
「さびしい?」
「何だかね。
「実際の町家で壁を塗るときに、案内を出すから、来て塗る?」
「ほんと? 塗る塗る!

ということで、特に希望する方には、町家改修で壁塗りを行うときに案内を出して呼びかけることに。学会事務局の方からメールで連絡してもらいますので、来れる方はご返事をください。

またこの土塗り教室は、このほかにも要望があれば、行うことができます。修学旅行に来て実習をされていく中学生もいます。大人でも出来ます。まえもって学校までご連絡を。(有料です。)

(写真は提供されたものも使わせていただいております。感謝)さのはるひと  



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