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[学校内のあれこれをお伝えします!]
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 3月15日 卒業式が行われました。
 
事務局のMです。
春が1歩ずつ近づく3月15日に平成24年度の卒業式が行われました。
理事長はじめ教職員、来賓、そして卒業生のご家族が見守るなか卒業証書が授与され、引き続き理事長賞や皆勤賞、精勤賞、努力賞など各賞が贈られました。

理事長からは「世の中はすべてあいさつから始まり、あいさつで終わる。京都建築専門学校卒業生としての誇りと自覚をもって活躍をすることを期待する」との訓示がありました。校長先生からは「卒業おめでとう。建築で言えば、京都建築専門学校での毎日は基礎造りでした。卒業式の次の日からは基礎を固め、柱を立て、桁を載せ、梁を架け、屋根をつくるというように徐々に築き上げていく日々がスタートします。健康に留意して精進し、光り輝く日がやってくることを祈っています」と式辞が述べられ、続いて京都建築工事協同組合理事長様や同窓会長などから祝辞が贈られました。

卒業生からは「思い起こせば建築への思いを胸にこの学校へ迎え入れていただいたのは二年前のことでした。年齢も経験も異なる多彩な顔ぶれが同級生となり、先行きに不安を覚えたことが昨日のように感じられます。今日のこの日を迎えられたのも、先生方、お互いに励まし支えあった友人達、また経済的に支援してくれた親の導きと支えがあったからこそだと思っております。どうか、今後とも、変わらぬご指導、ご鞭撻を頂きますよう、心からお願い申し上げます。最後になりましたが、皆様方の御健勝と母校の益々の御発展を願いまして答辞とさせて頂きます。」と答辞がありました。
 
2年間いろいろあったと思います。とくに建築科二部の方は仕事をしながらの学校通い、ほんとうにお疲れさまでした。
卒業生のほとんどは建築業界に巣立っていきます。
それぞれの就職先の方々、まだまだタマゴではありますが、どうぞよろしくお願いします

また、卒業式にはもお忙しい中たくさんの保護者の方にお越しいただきありがとうございました。

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市民講座も今年は25周年。よく続いたものです。今年の最後はハートピアにて、平成の京町家についてシンポジウムを行いました。簡単に報告いたします。

「平成の京町家の暮らし〜省エネ時代の生活文化」

image002.jpg 最初に、平成の京町家の理論構築をされている京大の高田光雄先生から、基本的なコンセプトの説明がありました。
 「夏を旨とすべし」では、冬の寒さはこらえられない。といって、亜寒帯の西欧の家のように、高気密高断熱で閉じられた魔法瓶のような家というのも、京都には向かない。伝統の京町家の住まいは、それなりによくできていて、低炭素時代の家づくりには、おおいに学ぶべきところがあると。
 とくに、座敷の外側に中間帯として存する縁側やミセニワ(玄関土間)、通り庭といった環境調整空間と呼ぶべきしつらえを見倣うべきで、風通しや引き戸による空間の伸縮といった考え方とともに、平成の京町家の基本的な柱となっている。

 次に、11月にオープンした平成の京町家住宅展示場(下京区)に出展している3社から、モデルハウスの工夫について紹介がありました。学校の担当している伝統型モデルについても、工事の様子や、断熱の具体的な方策などについて、報告されました。断熱性能については、断熱材がほとんど使用されていない既存町家と、長期優良仕様以上となっているモデルハウスの中間ほどで、木や土、畳、紙などの自然素材に囲まれた落ち着きのある空間が持つ居心地よさ、また住みごたえを体験してもらうことに、意図があると。

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 休憩をはさんで、温熱環境に詳しい設計者の豊田保之さんから、土塗り壁を生かした高断熱の家づくりの例として、自然素材と伝統の落ち着いた意匠や庭の構成を生かしながら、最高度の省エネを実現させた「南禅寺の家」の紹介がなされました。

 昨年秋に完成し、この冬までの1年間の実際のエネルギー消費データも紹介、この家における生活のエコ度の高さが実証されました。


 次に学校卒業生の吉田玲奈さんによる、この秋に自ら設計施工された長屋の改修事例の報告「市中の山居で暮らす」では、吉田さん特有の魅力に溢れた家づくりが披露されました。

image007.jpg 吉田さんは昨年の秋に震災津波の被害を受けた東北を訪ね、そこで瓦礫の山を目の当たりに。「こんなゴミを出さない生活をしよう」と、自分で出したゴミは自分で始末できる生活を心がけているとのこと。
 今住んでいる長屋が寒いので、今度は断熱材も心がけて工事を。住人からも、とても快適だと聞かされて、やはりある程度の断熱は重要と再認識したと。
 完成してオープンハウスを行った際に来られた、この長屋に元住んでいた家族から、ありがとうと花束をいただいたのが、すごく嬉しかったと。いいお話でした。


 次に、住まい手さんを代表して、同志社大学大学院で京都の近代文化史を研究をされている樋口まやさんのお話。
 平成の京町家ということで、モデルハウスを見学、思っていた京町家とはずいぶん違っていたのに驚いたけれども、かつてお茶の世界で、外国人をおもてなしする立礼席という椅子座のお茶席を考案した京都人の文化を思い出したと。でも、伝統文化が大好きな自分としては、正座ができる家を望みたいと。

 京都市を代表して、担当部所である松田彰都市計画局住宅室部長から、住宅、環境、景観という3つの政策を受けるプロジェクトとして、平成の京町家にかける京都市の姿勢について紹介がありました。現在、2年間で認定されたのはまだ21件なので、これからもっと増えるように、展示場を活用して広報につとめたいと。また、展示場は創造的で個性あふれる魅力的なまちづくりの核として、崇仁地域の方々に期待されていると。

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 小休憩をはさんで、全員によるディスカッションを行いました。出展業者の方々からは、これまでのモデルハウスとは違い、テーマが個人の関心を超えた広がりをもつものであること、結果として、よい住宅モデルができていると実感していること、必ずしも余裕のある階層向けの住宅ではない基本性能で提案できることなどが語られ、京都市や研究者に一層の推進のための努力を望みたいという要望がありました。
 
 また、単に環境性能の高い家づくりに終始すること無く、環境共生のモデル都市として、京都のまちやまちの人々、木材が出て来る山や林、林業の方々や職人さんたちが見えてくるような住まい方を目ざしたい。そういう「つながり」の時代でもある。

 平成の京町家は新築住宅に関する提案であるが、京都の環境や伝統、景観、文化などを考えると、新築よりも、既存の町家などをうまく使っていく改修の薦めの方がより適合する。この点への視線をも含むかたちで活動して行きたい。

 その一つとして、既存の町家と、改修された町家の温熱環境評価比較が意味をもつ。豊田保之さんから、その評価について比較表を用いて説明がありました。

 参加者 127名 (内本校学生52名) 出演者スタッフ15名でした。

 ご登壇いただきましたみなさま、スタッフのみなさん、お疲れさまでした。
 ご来場いただきましたみなさま、暮にさしかかるお忙しい中、ありがとうございました。

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学校事務局のオチです。
12月2日(日)たいへん寒くなった日でしたが、大型バスを借り切って神戸方面へ見学へ行ってきました。
この秋の見学会は2年に1回このコースをたどっています。参加対象は全学科。なので普段はあまり交流のない他学科の学生さんともいろんな話ができる機会もうまれます。休みの日の眠い目をこすりながら、朝9時、参加者はバスに乗り込みました。

さて、約1時間30分バスにゆられて、ようやく最初の目的地の芦屋に着きました。アメリカの有名な建築家フランク・ロイド・ライトの設計である現ヨドコウ製鋼迎賓館『旧山邑邸』です。大谷石を使った国の重要文化財指定建築物を約1時間見学して回りました。

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新神戸トンネルを抜け、次ぎに向かったのは、現存する日本最古の民家と言われている『箱木家住宅 (箱木千年家)』(神戸市北区)です。この移動の間にバスの中、お弁当をいただきました。

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この民家は14世紀頃(室町時代)の建築ではないかとされ、長い間、生活状況や社会の変化に対応を繰り返しながら増改築が加えられ、1967年(昭和42年)に国の重要文化財に指定されています。暗い屋内で説明される先生方の声がひびきます。

そして最後の見学場所は小野市にあり、東大寺を再建した俊乗坊重源上人が建立した現存する数少ない建物である『浄土寺浄土堂』です。

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だいぶ陽も傾いてきて寒くなりましたが、参加者は熱心に先生の説明をきいています。
内部の木組みはたいへん見事なものでした。

そしてすべての見学を終え、15時30分頃帰路につきました。
後は運転手さん安全運転でお願いします。バスの中で、恒例の感想発表を。今年は山邑邸がよかったという人が多かったようです。大した渋滞もなく、5時過ぎに学校に到着しました。おつかれさまでした。
 
今年は恒例の堀川遊歩道のお茶室を簡易の茅葺き(苫葺き)で葺きます。11月2日、茅葺屋の塩澤実さんにご指導をいただき、ぼくたち1年生たちが葺きます。翌3日にお茶席を催します。学校お茶部のお茶をお楽しみ下さい。2日茶室完成を終えて夕方6時半からよしやまち町家にて塩澤さんのトークライブを行います。「茅葺き民家は滅びるのか?」って、さあ、どうなんでしょう? ぜひご参加を!             実行委員 &茅葺き隊員 &お茶部 馬場亮太

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6月30日土曜日の午後、本校創立62年を記念する講演会が京都府庁正庁にて行われました。講演はこの日で14年間にわたる校長の任務を終えられる三上先生による「銀閣寺東求堂解体修理工事および清水寺釈迦堂復元工事」。京都府庁は現役行政庁舎としては唯一の重要文化財建築。その最も重要な閣議が行われた正庁に、伝統建築研究科や学校の卒業生、文マネおよび市民講座のファンたち、およそ100名が集まりました。

京都府教育委員会文化財保護課にて解体修理現場を助手として担当された銀閣寺東求堂にとりわけ思いを寄せる三上先生の建築への情愛がにじみ出るお話でした。御自分が描かれた図面や撮影の写真が掲載されている工事報告書を用い、その頃の苦労話も交えた得難いお話も、これからなかなか聴くことができなくなるのは、ちょっと寂しく思われます。

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 これまでの校長任務のご苦労に感謝の花束贈呈があり、退任のご挨拶をいただきました。この後任に、同じ京都府の文化財保護課の後輩である福田敏郎先生の紹介と挨拶、そして福田先生による京都府庁建築の解説で、記念講演会は閉会となりました。
 講演の三上先生、会場のお世話いただいた福田先生はじめ事務局のみなさん、手伝ってくれた学生緒君、暑い中、中には遠方から駆けつけてくれた同窓のみなさん、たくさんのファンのみなさま、ありがとうございました。
                                  
  • 京都建築専門学校
京都市のど真ん中府庁前で、創立60年の伝統を誇る小さいけれど真面目な建築学校です。ユニークで色々な経験を持った先生たちが揃っています。平成24年度入学願書受付中!
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