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[学校内のあれこれをお伝えします!]
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建築科2年のイワモトです。ナベです。オ〜バです。ご存知ふらふらトリオが今日は学校の遠足で福井に来ています。永平寺に参りました。

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ナベ  :ひぇーっ、でけえ。すんごい眺めだね〜。
イワモト:スケールのあるアプローチですね。ここは山門。一番古い建物らしいです。
オ〜バ :さっき説明してくれてたけど、ここを通れるのは住職ただ一人だって。
ナベ  :あのごつごつしたのは鐘楼?屋根はぬめ〜っとしてるけど。
イワモト:ごっついすね。鎌倉風の様式って聞いたけど。屋根は銅板ですね。

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イワモト:様式がわかります?
ナベ  :細長い柱にチマキ、台輪、詰め組と来れば、禅宗様。
イワモト:おお、ナベさん冴えてますね。
ナベ  :最近、社寺建築を勉強してるんだって。こっちは礎盤だろ。
イワモト:そうです。これは木礎盤ですね。まるで一木から削り出してあるみたい。
オ〜バ :差し肘木とか、貫もある。
イワモト:大仏様からですね。でも、全体に禅宗様の雰囲気です。
ナベ  :どうして?
イワモト:何かチャカチャカしているから。大仏様ってもっとおおらかな様な気がします。

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オ〜バ :これは仏殿。詰め組といい、手先の多さといい、放射状の垂木といい、花頭窓といい、
     禅宗様そのものだね。
ナベ  :そうだね。永平寺って曹洞宗って禅宗だったっけ?
イワモト:道元ですから。
ナベ  :..。回廊というか、階段廊というか、ちゃんと伽藍ができてるところが京都と違うね。
イワモト:そうですね。南禅寺とは違いますね。京都の方が古いからかな〜。ここは今もたくさんの
     修行僧がいるので、使いやすくできているのかも。

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オ〜バ :これは一番高いところにある法堂からの眺めです。先の仏殿の屋根と横にある僧坊の屋根
     が見えてます。紅葉がきれい。
イワモト:そう、そこが妙心寺とか東福寺とかとの違いかも。京都では松ばかりですよ。基本的に常
     緑樹が主体です。
ナベ  :南禅寺ではモミジもきれいだったような気がする。

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イワモト:これは塔ですかね。納経塔とあります。まだできて間がないみたい。
ナベ  :平成の建築なんだ。禅宗の塔って八角形って習った。
イワモト:これは六角形ですよ。
ナベ  :..。ま、同じようなもんですって。
オ〜バ :急いで回ったので、よく見られなかったけど、全体に古寺の味わいというよりは、しっか
     りとした仏教施設という印象がする。
イワモト:観光客を迎えるために最近つくられた施設が鉄筋コンクリート造なので、そんな印象が強
     いんだと思います。もっと素朴な木造でできていれば、自然との距離感が縮められたんじ
     ゃないですかね。
オ〜バ :写真を見ると、冬はすごい雪に覆われている。そんな時に来てみたいね。
ナベ  :やだやだ。寒いの嫌い。雪の中、運転したくない。
イワモト:冬の福井にはカニがありますよ。
ナベ  :う〜ん、温泉もあれば、来てもいい。

      (次は一乗谷朝倉氏遺跡巡りです。お楽しみに。)











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 毎年、夏のこの時期に行う土壁教室は、日本建築学会近畿支部と学校との共催イベント「親と子の建築教室」(伝統京町家の竹小舞編みと荒壁塗り)によるものです。今年で9回目となる。いつも近畿支部事務局さん、事業委員さんたち、そして京都左官組合の訓練学校指導員の林棟梁、京都府建築工業協同組合の木村棟梁にたいへんお世話になっています。ご協力に心より感謝いたします。

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 さて、教室はまずよしやまち町家から始まります。今年は11組の親子さんが参加されました。中には遠くから来られた方も。スタッフは委員と大学院生たち20名ほど、ずいぶんたくさんの人数になりました。お昼はたいへんなことになりそうです。スタッフのみなさん、よろしく!

 自己紹介やプログラムの説明の後、皆で本校舎に移動。まずは竹小舞編みです。6体のフレームに貫、えつり竹がセットされていて、2組の親子さんで1体の壁をこしらえてもらいます。子どもたちの腰に2分縄が吊るされてますね。この縄で縦横の竹小舞を編んで行きます。12本の縦小舞を6本のえつり竹に編み付けるので、なかなか進みません。お昼までに終わるのかいな?横竹は13、4本ありますが、結わえ付ける縦のえつり竹は3本なので、大丈夫。そこからは早く進んで、ちゃんと1時間少々で編むことができました。

 町家に戻り、みなでわいわいお昼ご飯です。近所のお惣菜屋さんから大きなお皿に盛りつけたごちそうを皆で取り合います。あっという間に食べてしまい、うっかり写真を撮るのを忘れてしまいました。食後、簡単に町家の説明をば。二階に上がって、お座敷の話し、建具や畳の話し。皆さん、行儀良く聞いてくれましたね。感心感心。

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 それからまた学校に戻って、いよいよ荒壁塗りです。子どもたちはめいめい、コテ板とコテを渡され、土を受け取るやいなや、「わ〜、重い!」。そう、土は思いのほか重いのだよ。林棟梁と下野君が才(さい)という大きなフォークで土を渡してくれます。慣れて来ると、遠くに投げてキャッチするのが面白くて、子どもたちはどんどんチャレンジして来ますね。今年は割合、行儀良く大騒ぎもなく、泥だらけになることもなく、壁が塗られて行きました。お父さんお母さん、スタッフの学生諸君も子どもたちに負けじと塗り付けています。

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 途中でお茶タイム。熱中症予防ですね。でも、雨模様の今日は意外に涼しくて、そんなにお茶が売れませんでした。そこで林棟梁の腕を見てもらいます。てんこ盛りの土を何気なく、すらすらと塗ってしまう姿に、子どもも大人も見入ってしまいます。「すご〜い!」。このデモンストレーション、なかなかよかったですね。プロの凄さ、わかったか!...なっとくしたみたいです。

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 みなさん、上手に表も裏も塗れました。荒壁塗り完成です。バケツとちり刷毛を持ってちり掃除をしてもらい、片付けを手伝ってもらいます。全員集まって、記念写真。朝と違って、みな好い顔になっていますね。やり遂げた充実感がいいです。

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 皆で泥だらけになった道具を洗います。夏は水洗いが気持ちよくて、楽しそう。僕はこんなアジア的な風景がどういうわけか、大好きです。チェンマイで象を洗っている子どもたちの光景を思い出しました。
 また町家に戻って、お茶とお菓子を。しばし休憩です。さすがの子どもたちも疲れたのか、走り回ったりしませんね。皆で今日の感想を話し合いました。みなさん、楽しかったと言ってくれましたよ。やがて、写真入りのちびっこ親方認定書の授与式が行われ、教室は無事終了しました。

 みなさん、お疲れさまでした。また来年もどうぞ来て下さい!     
そうそう、今年も10月頃に実際の町家の改修現場で土壁塗りをしてもらうチャンスをつくろうと思っています。うまく段取りができそうでしたら、学会を通じてご連絡します。ぜひチャレンジしてください。                            (さのはるひと)


伝統建築研究科は今年度より各分野ごとの受講をベースに、共通の基礎講座を設け、およそ月に一度の土曜講座を予定しています。5月28日、土曜講座の第一回目が本校の教室で行われました。伝統建築研究科在校生および卒業生のみなさんが参加されていました。

 「壁と窓─建築論的考察」
                       ---------------京都建築専門学校 建築科二部講師 香西 克彦

 「法会の形式から見た寺院建築の平面と構造」
                          ----------------------------環境事業計画研究所 北岡 慎也

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  前半は本校夜間二部で設計を担当している香西先生の講義です。研究「窓とマド」から、西欧の窓が石積みの壁を主体とする建築に穿たれた穴であるのに対して、わが国のマドは柱梁で構成される木造のフレームで柱と柱のあいだの間としてある。この外部に解放された家のしつらいに、風土なるものの自己了解があるのだと。二条城の書院に見られる障壁画もまた、外に見られる風景として描かれているものとして理解できるのではないか。主に家の内から外を眺める方向で、内外の見え方、見方を問うというものでした。

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 後半は伝統建築研究科で教えていただいている北岡先生による講義です。これまであまり取り上げられて来なかった寺院の使う側からの要求に平面や構造がどのように応えているか、法会(ほうえ)の内容から理解しようというもので、古代寺院から中世~近世本堂形式の変遷を詳しく説明していただきました。

 お二方の研究はともに、建築のかたちや変遷を単に外から眺めるのではなく、主体としてその場に居合わす視点から建築を見直そうというもので、伝統的な建築をあらたに問い直す意味のあるお話でした。時間の都合でじゅうぶんに詳しく論を展開するところまでは至りませんでしたので、またいつかつづきを期待したく思っています。ありがとうございました。 
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5月は恒例のソフトボール大会。御所のグランドに昼と夜間の学生たちが集まりました。陽射しはつよいけれども、ときおり雲に隠れていい感じ。ここちよい5月の風もあって、木陰ではほんとに気持ちがいい日和です。
集まったメンバーで、夜間チームと昼1年チームの試合となりました。

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夜間のイケイケ2年生がとってもあかるく元気!女の子たちがつくってくれたカラフルなお弁当をちょっといただいて、元気を分けてもらいました。試合の方も夜間イケイケメンバーが圧倒!エンジン全開です。
第2試合は夜間の女の子でゆるゆる気分。昼1年チームが追い上げて何とかタイに持ち込みました。
恒例のMVPは攻守にわたって試合を盛り上げてくれた夜間のヨシカワ君の手に。校長先生を囲んで記念写真で締めました。みなさん、お疲れ様でした!

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                                      (腰が痛くなるので見学していたさのでした)

OGのタロです(^▽^)
何だか雨の日が続いて蒸し暑いですね~。

5月8日に毎年恒例春の見学会にて、愛知県の「リトルワールド」に行ってきました!
昼・夜間部の1・2年生と引率の先生方総勢45名です。

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行きの高速道路が渋滞していたため、見学時間が短くなりましたが、
五月晴れの気持ちのいいお天気のもとで、各国の民家を中心とした建築物を見学して回りました。

沖縄の石垣島の家から各自自由に見学スタート!
熱心に先生の解説を聞きながら進む生徒や、気に入った建物をスケッチする生徒、
広い園内にある建物全てを回ろうと走る生徒などなど…
本当に暑い1日で歩き回るのは大変でしたが、皆満足できたかな?

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私は前回見落としてしまったアラスカ「トリンギットの家」に早速向かい、大きな梁や炉で構成されたシンプルだけど存在感のある空間にひたすら感動!!
ダイナミックな彫刻が施された壁や柱が印象的でした。
トーテムポールや版画に描かれている人間や動物ひとつひとつに意味があり、物語が構成されていてとても面白かったです。

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帰りのバスの中では、見学会で恒例行事の感想スピーチが行われました。
今年参加した学生のなかでは、西アフリカ「カッセーナの家」が良かった・印象的だったとたくさんの生徒が話していました。
普段の授業で設計する「家」の形としてあまりにも違う点に、皆が注目していた様に思われます。

今後も様々な建築物を見て、皆さん自分が思う「家」を形にしていって下さい。


リトルワールドまで参加しちゃったOGのタロでした☆




 

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