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  先週に引き続き、実験はグループC、5段貫+PB+中塗土15mm仕様の耐力壁の実験です。

jikkenC12171.JPG実験風景

 今回の一連のPB(石膏ボード)を用いた和風真壁耐力壁の中でもっとも注目している壁の実験です。前回のPBに石膏プラスター塗りの壁は堅いので、初期剛性は高い反面、変形性能に欠け、1/30radの反復をクリアーできませんでした。今回は釘は少なく、かつ柔らかい土塗りで、剛性の低い貫仕様ですから、初期剛性も低く、変形も弱い壁になるだろうと予想していました。ところが、..。


jikkenC12172.JPG1/20rad変形時の状況

 1/30rad変形を難なくクリアー、耐力は余り高くはないものの、変形に応じて上がって行きます。1/20radまで来ましたが、壁の回転によって、隅部は圧壊するものの、そのほかは何事もなかったように耐えています。ここまで来て、ジャッキのストロークが不足してしまいましたので、試験体の間にブロックを挟んで押し直すことにします。


jikkenC12173.JPG

 ジャッキを盛り変えて、実験を続けます。ついに1/10rad変形手前まで来ました。今まで1/10radまで変形させてまだ全体的な崩壊に至らない実験はかつてありませんでした。すごいすごい。製作したCチームは大喜びです。耐力はすでに1tを超え、まだまだ直線的に伸びているようです。

jikkenC12174.JPG

 一体、どうしてこの壁は部分的な崩壊で済んでいるのでしょう?裏側を覗き込むと、ボードを留めていた釘の向きが左右で逆転しているのがわかります。釘は薄い貫を貫いて、ボードの回転に応じて、抵抗せず、追随していることで、抜けずに耐えているのです。隅部のボードと中塗り土は柔らかく局所的な圧壊を重ねることで、力を無理に全体に伝えず、面外への座屈を防いでいるように見えます。貫も、しなやかに曲がり、あるいはめり込むことによって、釘や壁の変形に付いて行っているようです。これらのことが総じて、この壁の高い変形性能をもたらしていることが推測されます。

 この予想もしなかった壁の振る舞いに、皆、目をみはって実験を見守り続けていました。すでに授業時間は過ぎていましたが、実験後の片付けと、試験体Aのセッティングを手伝ってくれました。皆さん、ご苦労さま。次の実験は来年だね。(さのはるひと)










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