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[学校内のあれこれをお伝えします!]
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今春めでたく卒業したOGのタロです!
相変わらず学校の周りをうろうろしています☆ふふ

震災から早くも2ヶ月が経ちました。
ブログの更新がかなり滞っているようですね(^^;)
元ブログ担当主要メンバーとして、勝手に学校関連のブログ更新してしまいますね~

5月上旬、鷹峯チームのオ~タ&ナベの2人がまた進歩しました!
改修作業や授業の合間にこつこつ時間をかけて製作した「窓」パーツがほぼ完成しました!!
鷹峯の町家用に窓枠を作り、はめ込むガラスも自分たちでカットしたんです。

takagamineeast.jpg

 赤いのが二つの窓 町家東面にこんな風に入るらしい

<ガラスを切る工程>
 廃材のガラスをきれいに洗う(まだ十分使える!)
  ↓
 新兵器「オイル式ガラスカッター」で、厚さ5mmのガラスに浅い筋の様な切込み(傷?)を入れる
  ↓
 切込みを入れたガラス面の裏側から、筋に沿ってコンコンコンとガラスを叩き更に亀裂を入れる
 (この工程が難しいらしく、叩く力加減できれいに割れるか、失敗するかに左右されちゃいます!)
  ↓
 最後はガラスに荷重をかけて「パキ」っと折ります!

taka05061.JPG


ガラスを叩くオ~タくんの繊細な手つきはまさに職人!!
真剣な姿勢が素晴らしいです(*^^*)
慎重かつ慣れた手つきでガラスを割り、断面をやすりで仕上げて一丁上がり☆
事前に用意していた窓枠にうまくはめ込めました~♪

あとはコーキングで接着して窓枠は完成です。
実際に現場に取り付けるのも大変でしょうが、この2人なら大丈夫ですね!

(二級建築士受験に張り切るタロでした!)



 

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 建築科2年のカネルです。サツマのイジューイン出身と思い出した方はかなりの学校通です。昨年、仲間たちとレナ町家の蘇生工事をしておりました。(レナさん町家日記をご覧ください)そのときに瓦を担当したのですが、どうもこれがなかなかわからないことだらけ。そんな折、サノ先生の呼びかけで、瓦レスキュー隊をやろうじゃないかという話しに。瓦組合の青年部の先輩に声を掛けて、まずは実地勉強会を行うことになりました。

kawara01.jpg

研修場所はその雨漏りに困っていたレナさんの町家。まずは内部で、どこが雨漏りしているかを住人のレナさんに聞きます。「この辺。」聞くまでもなく、外見からもかなり傷んだ状態が見て取れます。梯子で屋根の上に登った瓦屋青年H&Tさんも唖然。「すべての雨漏りの原因が揃っています。」だって。


kawara02.jpg

まずは割れた瓦の交換テクニックを。古い町家の瓦は64版という1坪に64枚の瓦が葺けるサイズのもので、現在出回っている53版は、一回り大きなサイズとなっているのだそうです。この日用意していただいた瓦はその53版で、そのままでは合わないので、右下の重ね部分を欠いてやります。また幅を合わせるために、右手をディスクでカット。なるほど、とタダ棟梁、自分でやってみます。

kawra03.jpg

このほか、瓦の反り加減を見て合わせる方法、葺き土の置き方、などなどを教えていただきました。なるほどなるほどと、皆で感心。棟の納め方、谷の水切りの納め方も。みるみるあわれな屋根が元気な感じになってきました。日も傾いて寒い風が吹いて来たところで、今日はこれでおしまい。記念写真です。

下に降りて、お茶をしながら、瓦レスキュー隊について話し合いました。雨漏りの心配は古い町家で悩みのひとつ。陶器瓦がもっとも寿命の長い屋根材であるというのも、耐候性のよさとともに、補修交換の容易さがあったはず。すぐに全部葺き替えができない場合でも、傷んだ瓦を交換することで、もう10年ほど雨漏りを防いでやることができれば、瓦屋根ひいては町家に対する信頼感も取り戻せるはず。みんなで頑張ろう!

kawara04.jpg

後日、学校の概論授業でふたたびH&Tさんに登場してもらい、瓦屋根の施工についてお話いただきました。昨年は瓦の優れた点ばかりをお話いただいたので、今回は時間が経ってどういう問題が出て来るか、どういう対処ができるか、先日のレナさん町家の様子を交えて具体的に説明してもらいました。とてもわかりやすく楽しい授業でした。H&Tさん、ありがとうございました。

町家研究室としても、学生瓦レスキュー隊として出動できるよう頑張りたいと思います。また瓦屋さんたちの方にもレスキュー隊の話しが進んでいるようです。どんどん活躍してもらい、瓦屋根のよさと信頼性を発揮していただきたいと思っています。ぼくたちもこういう瓦屋さんたちなら、喜んで自信をもってお施主さんに紹介できますね。今後ともよろしくお願い致します。(カネルでした)

 takamine02111.jpg

後期試験も終わった2月11日、久しぶりに鷹峯チームの出動です。柱の脚元をつなぎ止める根がらみ材を車に載せて、雪の中、鷹峯に。運転は私ことナベがつとめまする。オ〜タも運転おぼえろよ。オ〜タ君いわく、運転はできるけれども、京都の街は怖いそうで、歩くのが趣味なんだそうです。

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今日は通り庭の奥の天井を抜く作業から。天井裏にももじゃもじゃ竹が入り込んでいて、すごいことになっていまする。すごいほこりですっ!1時間ほどでやっと天井がきれいになくなりました。吹き抜けて、なんかカッコいい!ゴミを片付けて、真っ黒になった顔と手を洗って、待ちに待ったお昼ですっ!おいしい ♪ おいしい ♪ これで頑張れるんだよな。

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食後に見上げると、中程の天井裏に、煙出が見えています。今は板で塞がれてるけど、隙間から光が落ちています。あれ?他にも隙間から光が射しているよ。瓦がずれているみたい。屋根に上がってみれば、棟の辺りで土が落ちて隙間が空いている箇所がいくつかありました。壁土を捏ねて、この隙間に籠めまする。面戸(めんど)というところですね。とりあえず、応急措置を。これって、瓦レスキューだよね。だんだん瓦がずれて行って、棟のところが空いてきてしまうのだそうです。サノ先生いわく、春休みに皆で瓦をすべてめくって、葺き直すのだそうです。野地板も張り直さなきゃ。

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レーザーで水平を入れて、根がらみを納める柱に墨をつけて行きます。次回は柱を少しだけ欠き込みを入れて、根がらみを抱かせて、ラグスクリューで留めるのだそうです。その前に、柱を1本仕込み、耐震のための袖壁をつくります。でも、今日はここまで。次回は美術館のプレゼンテーションを済ませてからになりまする。(美術館の設計もそこそこ頑張るナベ&オ〜タでした)



 shikibu01.jpg

昨日は鷹峯の町家で壁塗りをしてくれた1年生の二人を誘って、家の近所のとある家の破風のベンガラ塗りを行った。この家の一部を改修をデザインしたのだが、破風のベンガラ塗りを学生工事とさせてもらった。(改修工事についてはまた後日、私のブログで紹介しましょう。)
二人はすでにわが家で高所のベンガラ塗りを経験済みだ。言わなくても、さっさとペーパーをかけ、養生をし、ベンガラを塗ってくれるのだから、実に頼もしい。ここではいくぶん、墨を混ぜて暗い赤にしている。母屋も合わせて、2箇所の破風回りで1kgほどのベンガラを要した。柿渋で溶き、水で伸ばして塗っている。柿渋はしばしば金属を捕まえて分離、沈殿させてしまうので、扱いが厄介だ。今回はどういうわけか、問題が生じなかった。

shikibu02.jpg

昼食後、上の破風の作業に二人を上げて、私は油塗り。最近、かつて使っていたエゴマ油が倍ほどに値上がりしたので、アマニ油を用いているが、さほど問題はなさそうだ。てきぱきと片付いたので、予定よりも早く作業を終えることができた。逆側にも破風はあるのだが、 雲が出て来て寒い風が吹いてきた。つづきはまたの機会にしよう。お二人ともご苦労様。またやろうね。(さのはるひと)



 takamine001.jpg

昨年秋、北区の方から町家研究室に相談があった。鷹峯に小さな町家を借りて自分で直したいので、手伝って欲しいと。すでにあちこち改修の相談があって、学生たちも手一杯で動けない中、でもどんなところだろう?と、行ってみた。古い周山街道沿いの可愛らしい平家の町家を一目見て、一目惚れ。軒をぐっと深くせり出して、いい具合の何だか時代劇に出て来そうな構えです。
「ああ、いいよね〜。昔、ここを訪れた人がちょっと軒下のショウギに腰掛けて一服、お茶か団子をいただいたんだろうな。」
自作の服を展示するギャラリーを兼ねて、お茶をお出しして訪れた人にゆっくりしてもらえるようなお店にしたいとMさん。ご主人と一緒に少しずつ改修をしたいとのこと。
「まずは傷んでいるもの、不要なものを除去して、きれいに片付けましょう。」
最低限、残しておいた方がよさそうなものを指摘して、後はあわてず、ご家族のペースで片付けてもらうことに。いつものように、ぼくたちは健全な構造体を目指して治して行く方針であること、まだあまり経験のない一年生を中心にチームをつくってお手伝いすることをお伝えして、この日はおわり。


takamine002.jpg

年が明けて、いよいよ新チームが稼働開始!行ってみると、あちこちきれいさっぱり、不快要素はほとんど消滅して、この建物の空間の魅力がそのまま表われていた。よほどご夫婦はがんばって片付け作業をしてくれたに違いない。表の障子を新しく張り替えるだけでも、見違えるよう。新たな生命が吹き込まれたかのようだ。1年生チームの ナベ、オ〜タ、ガンチャン3名はまず、東の妻壁の補強工事から始めることに。

崩れつつある土壁を落して行くと、以前から相当に傷んでいたようで、過去に数度の改修跡が見られる。裏の竹やぶがここまで侵入して来ていて、竹の根を除去するのにかなり手こずっていたが、何とか除去。貫を入れて、石を並べ、竹小舞を編み、荒壁土を練り、やっと荒壁を塗るところまで漕ぎ就いた。何から何まで初めての経験なので、勝手もコツもわからず、ずいぶん時間がかかったが、よく投げ出さず、頑張ってくれたものだ。感心感心。

その後、二人がめげずに通って作業する理由が明らかになった。Mさんがお昼にと、おいしそうな手料理を運んで来てくれる、お茶も出る、寒かろうとストーブまで準備してくれる。何とも至れり尽くせりなのだ。なるほど、これなら一生懸命になるはずだよね。その気持ちにちゃんとお応えしなくては。本格的な改修作業はこれから。それまで今の地道な作業を頑張ってください!

(さのはるひと)



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