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[学校内のあれこれをお伝えします!]
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木造住宅作品の2はいっしーこと石原理恵さん。「人とペットが暮らす家」です。

ishihouse05.jpg

 まずは模型写真から。これも女性らしいかわいいというか、柔らかな印象の家です。このチームは、先の日下部さんもそうですが、洋風の家並みというテーマでまちの景観を揃えるべく、屋根は簡単な切妻、家の形はなるべく簡素な箱形という方針をもって臨んでいます。
 ちょっと柵を黒っぽく塗ったのは、強すぎたようですね。屋根瓦は丁寧に着色されていて、色の変化をつけようというもののようです。壁は淡いサーモンピンクになっています。立面図にあるように、模型にもがんばって出隅部分に石積みの表情を見せて欲しいですね。


ishihouse01.jpg

 

人とペットとが暮らす家  石原理恵
 
*爪研ぎをされやすい柱を隠した大壁つくりとする
*日本の漆喰よりも硬度のあるプラスター塗り
*床も固めのナラを採用、掃除がしやすい
*キッチン回りの床はペットが食べこぼした餌を掃除しやすいタイル貼り
*玄関、ポーチにゆとりを持たせて、ゲージなどかさばるペット用具を置く
*勝手口にペット専用の出入り口を設ける
 
人のために、
*納戸の北側に勝手口を設け、洗面所から物干し場に行きやすくする
*玄関前のポーチを広くとり、自転車を置けるようにする
*玄関とリビングの大部分を吹抜けとして、開放感をもたせる

ishihouse02.jpg

 この立面図の瓦の表現はとてもきれいですね。模型のように模様として出すのは、ヨーロッパにも例がありますが、瓦屋さんはたいへんでしょうな〜。

 石原さんの真骨頂は、パースの上手さ!というよりも、絵がうまいなあ。建築を絵本仕立てで表現していた子が以前にいて、ああ、そんな手もいいもんだなと感じたことがありました。石原さんなら本当にできそうですね。やってみたらいいね。あまりに正確な透視図というのは、描いたところで、そんなに面白いものでもないと思っています。石原さんの絵は、その意味で、透視図法的な正確さよりも、むしろ、視点が動いて多透視図法のような表現の方がいいのではないかな。

ishihouse03.jpg

 全体として、外観も含めて、まだまだ手を入れるべきところがいっぱいあるように思います。断面の決め方でも、頭で、寸法的に決めているところがあるようです。もっとこういう民家風の建築は、先の日下部さんの家のように、おおおらかでぼっこりしたプロポーションの方がいいでしょう。もっとたくさんの民家事例をご覧になることです。        (さの)
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