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[学校内のあれこれをお伝えします!]
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 ナカニシです。年内に足場を撤去するという先生の言葉で、壁塗りはオグリ君に任せて、一同
はひたすら妻面の外壁工事に集中しました。荒土を裏返し塗りとして、高さを調整し、断熱材で
あるフォレストボードを2重に張り、防湿透湿シートを張って、縦、横の胴縁を打って焼き板を
釘打ちします。けっこう手間がかかって、ようやく年末に間に合わせられました。やれやれです。

焼き板はまだ炭が残っていて、作業が終わる度に、真っ黒になった顔を洗わねばならなかったで
す。下端を重ねて張って行くのですが、製品の端がきれいに揃っていなくて、ゆがんでいます。
水糸を張って、左端を揃えて張るのですが、ぴんと揃わないぎざぎざのラインも、なかなかいい
ものだと思いました。これを真っ直ぐに切ると、切り口が白くなるので、切らなくてよかった。

一番上の板は短いので、どうしても切って行きますから、切り口が白く出ます。張り終わって
から、墨で黒く塗ろうということになりました。釘は普通の丸釘をそのまま打ちます。叩いて
潰して打てばいいのですが、そんな手間がかけられませんでした。全体に黒くなった大きな妻面
は、なかなかいいものです。とても気に入りました。


DSCN3165.jpg

12月に入っても、見学会がときどきあって、この日は文化財に用いる木材に関する団体さん
が見学に来られました。さの先生が説明された後、ちょうど駆けつけて来られた福田校長先生
も、お話を。校長は前回も京都府文化財保護課員として、この団体を相手に清水寺の工事の説
明をされたそうです。

DSCN0399.jpg

 また別の日には、夕方の薄暗くなった頃に、大勢の見学の方が来られました。皆さん
とても熱心にご覧になられていました。竹小舞を編んだ土壁が今日にもなお行われること
に驚かれた様子。僕たちにとっては、これがふつうなんですが、。というよりも、普通の
ボードや合板の工事をしたことがないので、。。。

 見学に来られた方の中には、町家に住んでおられて、改修の際には、工務店に土壁は
できないからと、石膏ボードに土塗りでやってもらったけれども、できるんだったら、
ちゃんとやってもらえばよかったと話しておられました。工期や費用の条件もあるので
しょうけれども、工務店の中には、土壁をやったことがないので、今日はできないものだ
と決めつけているところもあるそうです。皆さん、土壁はいいものだと考えている一方で、
もうそれは今のやり方ではない、古い技術で、もう出来ないんだと自分に言い聞かせて
おられるようですね。確かに、手間は相当にかかるし、腕のよい職人さんでないとダメ
だし、養生はたいへんで、乾かす時間もずいぶんかかって、工期がかかり、コストもはね
上がるということは、言えますね。でも、やっぱり、いいものだということを示して
みたいです。

                          (ナカニシでした)






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